2年生も同じ内容で、講話、車いすバスケット体験、アンプティーサッカー体験、競技用車いす体験、質疑応答をしました。
講話の中では、障害者スポーツは約70年ぐらい前にイギリスのお医者さんが、下半身の不自由な患者への治療法がないため「二度と歩けない」と言われ、世間からも放置された状態を見かねて、「何とか彼らに希望を与えたい」とスポーツ競技参加を考えたそうです。
講話では時間の関係上詳しい説明が出来なかったので、少し調べてみました。医師の名はルードウィッヒ・グットマンさん。神経科の医師でした。最初に考えたのはアーチェリーやダーツなどの個人競技、車椅子ネットボール等などのチームプレーもありました。
「彼らの居場所は、社会の片隅ではない。(健常者と同じように)社会の真ん中にあって良いのだ。」その思いから、20数年にわたり毎年競技会を開催したそうです。ルールや道具も変化させて、より進化させて「彼らの事を、世の中の人々にも理解してもらいたい」と、世界に呼びかけ様々な国から身障者が競技会に参加するようになりました。それが国際パラリンピック大会の始まりと言われています。
クマさんからのお話でも有りましたが、車いすの車輪に角度を付けることによりすごく回転するようになったり、接触した時に足をケガしないようにバンパーを付け、転倒防止のキャンパーを着けたりして進化したそうです。そうやって出来ないからあきらめるのではなく、進化をしていったことで、今では、車いすでバスケットやラグビーも出来るしバク転する人も居る。左足がなくても、「腕があるやん!」「右足があるやん!」とロッククライミングやスキー、スカイダイビングする人も居るそうです。
「誰でも勝敗に関係なく体を動かすことは楽しいです。もちろんシュートが全部が入るわけではありません。NBAの選手でも50%しかシュートが入らないのだから。それでも自分で出来ることは自分でするし、出来ないことは手伝ってもらいます。みんなも自分の気持ちを伝えるようにして下さい。『好き・イヤ・助けて・楽しい』何でも伝えることが大事です。そして、「ありがとう」の気持ちも是非声に出して伝えるようにして下さい。今の自分や環境を受け入れて何ができるか考えよう!!チャレンジしようあきらめずに!」とお話ししてくれました。